四十九日が三月越しになると先日お葬式を行なった方が「四十九日が三月越しになるのはよくないというけど、 どうなんえ。亡くなった人が成仏できへんというな?」 と聞きに来られました。 三月越しとは中陰(亡くなってから四十九日までの間)が 翌々月にまたがる場合を言います。 たとえば今月を例に取ると14日に亡くなった方は、 四十九日が1月1日になります。 すなわち、それ以降の方は11月、12月、1月の三月に 中陰がまたがり四十九日が三月越しになるわけです。 「全く根拠がありません。ただの語呂合わせです。 『三月』というのが『身につく』というのを連想させるから 不幸が身につくというのが嫌われてそういわれただけです」 「以前は中陰の期間はさまざまな制約がありました。 仕事は休まなければなりませんし、外出も控えて 家にこもって精進料理を食べなければなりません。」 「だから語呂合わせにかこつけて、 三十五日などで切り上げていたのです。 仏教では四十九日というのが重要です。 三月越しになるから切り上げるというのはおかしいんです」 そのように以前は説明していましたが・・・ 説明しているうちに重大な根拠を思いついてしまいました。 それはその方の次のような言葉からです。 「実は四十九日が三月越しになるからな、 三十五日で切り上げようとしたら『友引』にあたっとるんよ。 『友引』に納骨したら次に誰か死ぬんとちゃう」 「そんな話聞いたことありません(笑) そもそも六曜自体が根拠が無く迷信というのが定説で、 真言宗では六曜など使いません」 そう言いましたが・・・ 三月越しにも友引にも明確な根拠がありました |